Android端末を用いて、アプリ開発をしていくための環境設定をします。Pythonを使用したアプリ開発するため、QPythonというアプリを使います。
今回は、Androidスマホがあればアプリ開発をしていくことができますが、iPhoneしか持っていなくてもそこそこのスペックのPCがあればアプリ開発をしていくことが可能になります。目次から便利ツールへ飛んでみると解決策を載せてあります。
でも実機の方がセンサーを使ったアプリなどを実感できるため、実機がある方が良いですね。
Android5.0以上が推奨で、バージョンによって動作しない場合もありますのでご注意を。私は、Android7.0で動作確認をしています。
ここから
QPythonをインストール
PlayストアにQPythonのアプリがありますが、最新バージョンだと一部機能が動作しないことがあるので、少し古いバージョンを使用したいので、QPythonのホームページからダウンロードします。
古いバージョンで使用していたライブラリをインストールすることができなくなっているため、QPythonは最新バージョンでインストールすることをおすすめします。
古いバージョンを維持する場合には、PlayストアのQPythonの自動アップデートをOFFにしておきましょう。

▼ホームページのDOWNLOADを選択し、QPythonをクリックする。

▼githubに飛ぶので、今回はバージョン2.0.6をダウンロードし実行すると、アプリがインストールされます。QPythonを開くと下のような感じになると思います。これで、無事にインストールすることができました。

ライブラリのインストール
最新バージョンのQPYPIからインストールできるライブラリは以下のサイトに記載があります。
QPythonのQPYPIから、KivyとNumpyをインストールしておきます。
以前のバージョンではKivyをインストールすることができましたが、現在インストールできない状態にあるため調査中です。
▼QPythonのQPYPIにある様々なライブラリから、必要に応じて新しいライブラリをインストールします。

▼「pip4console.py」を起動しターミナルからpipコマンドを使うことで、先になかったライブラリもインストールすることができます。

▼インストールしたライブラリが無事にインストールしたか確認するにはホームのTerminalを開きます。ライブラリをimportし、 '>>>'と表示されれば、入力待ちとなり、ちゃんとインストールができています。

スクリプト・プロジェクトの作成
▼スクリプト・プロジェクトを作成していきます。エディタを開くと、エディタ画面に移ります。トップにある+ボタンから新規スクリプト、プロジェクトファイル等を作成することができます。


▼Blank fileで新規スクリプト、それ以外で新規プロジェクトを作成しますが、今回は、ConsoleAppを作成します。
ちなみに、スクリプトの保存の仕方は、下部の[・・・]から保存先や上書き保存をすることができます。


▼新規プロジェクトを作成すると、自動でスクリプトが生成されます。このプロジェクトを一回実行するため、QPYで先に作成したTestというプロジェクトがあるので実行してみます。


▼ターミナルが立ち上がり、実行結果が出力されます。画像には、'This is console module'と表示されていますね。

スクリプト・プロジェクト等の削除
▼先に作成したのはプロジェクトなので、Testプロジェクトはprojectsファイルに保存されています。
スクリプトを作成していれば、scriptsにスクリプトが保存されています。


▼削除する欄を左にスライドさせるか長押しすることで、ファイルを削除することができます。


便利ツール
NoxPlayer(実機がない方)
Android OS向けにつくられたソーシャルゲームをWindowsPCやMacで大画面で楽しめるエミュレータとして主に使われています。無料エミュレータで使い勝手がとても良いので、実機がない方はこのAndroidエミュレータを使えば解決できます。機能設定で、スペックを自由に変更できるところも良いところです。
スマホに搭載されているセンサーを使った機能を試せないことが欠点ですが、非常に使いやすいです。
APower Mirror、Mobizen等(実機がある方)
実機を持っている方は、スマホでプログラミングすると入力がしづらい感じもあると思うので、PC上に出力し、PCのキーボードでプログラミングができるので快適さが格段に上がります。スマホでなく、タブレットのような大画面サイズであればBluetoothキーボードで事足りると思われます。