
iOSアプリを作るのに,XcodeではなくPythonistaを使う人もちらほら見かけます.ただし,アプリを作る目的が大きく違います.
- Xcode(Swift)を使う人はアプリ配布
- Pythonistaを使う人は個人利用
でもせっかくPythonistaで作ったアプリが個人利用で終わりももったいない気がします.
そこでPythonistaで作ったアプリをXcodeでビルドすることで,そのまま配布アプリとして作ることができます.この記事では,タイトル通りでアプリ配布ではなくビルドまでの流れのみとなっています.
Xcodeでビルドする
PythonistaAppTemplateのダウンロード
Pythonistaで作成したアプリをXcodeでビルドするためのテンプレートがGithubで配布されています。
しかし上記のテンプレートはPython2のスクリプトをサポートしていて,Python3はサポートされていないようです。そのためテスト用にPython3をサポートしたテンプレートが公開されています。
ただ私は確認していませんが、上記のテンプレートに何らかの不具合があるため他のユーザ様によって改良されたテンプレートが公開されています。(※URL先のリンクが削除されている場合はお知らせください。)
Xcodeでビルドするまで
▼ Xcodeから’Open a project or file’を選択

▼ 先ほどダウンロードした’Pythonista3AppTemplate’を選択

▼ Xcodeが初めての方は’Signing&Capabilities’のTeamとBundle Identifierを設定してください。’Bundle Identifier’は唯一のIDを設定する必要があります。(推奨:’com.アプリ名’)
▼ ’Team’を登録されていない方はアカウントを追加し、コード署名する必要があります。
▼ Build Settings/Build OptionsのValidate Workspaceの項目をYesに変更

▼ Pythonistaで作成したスクリプトを'Pythonista3AppTemplate/Script/'に移動します。

▼ Buildを行うと見事シュミレータでアプリを起動することができました

実際に作ったアプリを起動してみる
本格的なアプリは今後公開予定なので,今回は随分前に作った単純ゲームを実機に入れてみました.
▼ デモ動画
